お彼岸とは?

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お彼岸は日本の伝統的なしきたりの一つ。
お彼岸という言葉はそもそも仏教が由来で、迷いや苦しみの原因となる煩悩を克服し、悟りの境地に到達する(極楽浄土に行く)という意味が込められています。
仏教用語では、サンスクリット語で「波羅蜜多(パーラミター)」を訳した「到彼岸」から出た言葉です。仏教では「西方浄土」と呼ばれる極楽浄土(あの世)は西側にあり、東側には現世(この世)があるという考え方が存在します。
 太陽が真東から上がって真西に沈む春分と秋分は、昼と夜の長さが同じになります。そこで、あの世とこの世が最も近くなりつながる日と考え、ご先祖様を供養する日となりました。人々が暮らすこの世「此岸(しがん)」に対して、亡くなった人がいくあの世を「彼岸」といいます。また、春は「彼岸」、秋は「秋彼岸」と呼ぶのが正式です。
 また、お彼岸とお盆はどちらも同じ先祖供養のための行事ですが、お盆が先祖の霊がこの世に戻ってくるのに対し、お彼岸はあの世とこの世がつながるもご先祖さまは向こうから来られません。そのため、お彼岸はこの世にいる私たちが故人を偲び墓参りをして先祖供養をします。
 秋のお彼岸も春の春分の日と同様、秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、その前後7日間がお彼岸の期間となります。彼岸の最初の日を「お彼岸の入り」、終日を「お彼岸のあけ」と呼びます。
 2020年の秋分の日は9月22日(火)、お彼岸の期間は9月19日から25日となります。また「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、お彼岸は季節の変わり目とも考えられています。古代の暮らしの中で、春に豊作を願い、秋には収穫を祝い、自然の神々に感謝する教えもあったと考えられます。

 「雑学」   
 春のお彼岸は「ぼたもち」、秋のお彼岸は「おはぎ」どちらも、もち米とあんこを使った和菓子ですが、漢字で書くと、春のお彼岸にお供えする「ぼたもち」は漢字で「牡丹餅」、春に咲く牡丹の花を由来とします。一方、秋のお彼岸の「おはぎ」は「お萩」と書き、秋に咲く萩の花からつけられています。ぼたもち」は大きく丸く、「おはぎ」は小ぶりで俵型、「ぼたもち」と「おはぎ」は見た目や形にも違いがあり、「ぼたもち」は牡丹の花のように大きな丸い形で作られ、「おはぎ」は萩の花のように、やや俵型で小ぶりに作られます。   
 ぼたもちやおはぎをお供えする理由は、故人があの世でお腹をすかせないようにと、水や食べ物を供える決まりがあったからで、さらには、おはぎに使われている砂糖は昔の日本ではとても貴重な物、つまり昔の人々にとって贅沢な食べ物であると同時に、お彼岸などの重要な場面でしかお目にかかれない食べ物でした。めでたい席や大切な人に振舞う時が、唯一このおはぎが食べられる機会だったのです。
 使われている小豆は、日本では縄文時代から続く生活必需品でした。昔から赤色には魔除けの力があると言われており、小豆はめでたい席、儀式の席では赤飯やあんこにして使われていました。お彼岸などの場面でおはぎをお供えすることは、邪気払いと健康祈願という意味も込められていたのです。

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