台風注意

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 近年強い台風が多くなってきています。
 熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋または南シナ海に存在し、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
 台風は通常東風が吹いている低緯度では西に移動し、太平洋高気圧のまわりを北上して中・高緯度に達すると、上空の強い西風(偏西風)により速い速度で北東へ進むなど、上空の風や台風周辺の気圧配置の影響を受けて動きます。上空から見ると反時計回りの大きな積乱雲の渦です。また、台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。超大型と呼ばれる台風は強風域も半径800km以上にもなります。日本は平均して、毎年11個前後の台風が接近し、そのうち3個くらいが日本本土に上陸しています。過去には2004年10個の台風が上陸し、上陸数の記録を更新しました。
 2020年9月に発生した台風10号が「特別警報級」と言われるほど危険視された理由の1つは、当時観測されていた日本近海の海面水温が高かったためです。
 台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達しますが、移動する際に海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失っていて、仮にエネルギーの供給がなくなれば2~3日で消滅してしまいます。今回の台風14号のように日本海の海水温が高い場合はエネルギー供給され、なかなか勢力が衰えないことになります。
 通常、日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込み、エネルギーの供給がなくたるため台風本来の性質が失われ「温帯低気圧」に変わります。また熱エネルギーの供給が少なくなると衰えて「熱帯低気圧」に変わることもあります。上陸した台風が急速に衰えるのは水蒸気の供給が絶たれ,さらに陸地の摩擦によりエネルギーが失われるからです。

台風と熱帯低気圧と温帯低気圧の違い
台風と熱帯低気圧は同じ仲間で規模が違うだけですが、温帯低気圧はこれらと違います。    熱帯低気圧とは、亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより空気が渦を巻いて出来る低気圧のことです。この熱帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えると台風と呼び名が変わります。また、冷たい空気と暖かい空気がぶつかる場所を前線といいますが、熱帯低気圧や台風は暖かい空気だけで出来ているので前線が出来ません。
 一方、温帯低気圧は、北側の冷たい空気と南側の暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦をことにより出来ます。冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあいますので、温帯低気圧には寒冷前線(冷たい空気が暖かい空気に追いついている場所)と温暖前線(暖かい空気が冷たい空気に追いついている場所)が出来ます。また、温帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えても台風とは呼びません。

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