6月は紫陽花の季節

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紫陽花の花
アジサイは漢字で「紫陽花」と書きます。
名前の語源は、「集真藍(あづさい=藍色が集まったものの意)」がなまったものという説が最も有力です。 昔からのアジサイの発音は「あじさい=あづさヰ」でした。「あづ」は小さいものが集まる様子を指しており、「さヰ」は「真藍(さあい)=青」を意味し色の「藍」に、意味を強める接頭辞の「さ」をつけた言葉を省略したものです。
つまり、「あづさヰ」は「青い小花が集まって咲いている花」を意味しており、アジサイの見た目に当てはまる名前であるといえます。では、なぜアジサイは「紫陽花」と、書くようになったのでしょうか。
アジサイを漢字で「紫陽花」と書くようになったのは、勘違いが原因だったそうです。
実は、「紫陽花」という漢字を使うようになったのは平安時代。
源順(みなもとの したごう)という歌人兼学者が、詩で「紫陽花」と詠んだことがきっかけになったとされています。源順は、中国の歌人である白楽天の詩にある「紫陽花」を、日本にあるガクアジサイと同じものだと判断して詩を詠んだそうです。しかし、当時の中国にはアジサイが咲いていなかったため、実は白楽天の詩にある「紫陽花」はアジサイのことではなく、別の花だったということが後に判明しました。ちなみに、アジサイには、「紫陽花」という漢字以外に、もうひとつ漢字が存在しています。それが、「八仙花」という漢字です。「八仙花」は「はっせんか」とも読み、アジサイの別名としてあげられますが、アジサイとも読みます。中国では本来アジサイは「八仙花」と書きます。だから後に「あじさいは八仙花と書く」という正しい情報が出回り、2通りの書き方になりました。

アジサイの大きな特徴の1つが、育った土壌によって色が変化するというものです。同じ株の花が、薄紅色になったり爽やかな青色になったりと、色を変える様子は何とも神秘的。その事からアジサイには「七変化」という別名がつけられたり、“花の色が移り変わる” 特徴にから、紫陽花の花言葉は「移り気」「冷酷」「無情」「辛抱強さ」などあまり良い意味の花言葉がついていません。
しかし、最近では「家族団欒」という花言葉も広まったことで、母の日の贈り物や結婚式のブーケなどにもよく使われる花となりました。
また紫陽花は色によって、花言葉に色々違いがあります。
ピンク~赤紫の花言葉 「元気な女性」、青~青紫の花言葉「辛抱強い愛」「冷淡」「無情」「高慢」、白色の花言葉「寛容」。
この花言葉の由来にもなったアジサイの色が変わるメカニズムには、土の酸度と花に含まれる色素が関わっています。アジサイには「アントシアニン」と呼ばれる色素が含まれており、この色素がアジサイを発色させています。土中にアルミニウムが多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合してアジサイは青色になります。
逆に土中のアルミニウムが少なければ、アジサイは薄紅色やピンク色に近い色に変化します。アルミニウムは酸性の土壌でよく溶ける一方、アルカリ性の土壌では溶けないという特徴があります。したがって土を酸性にすれば青色のアジサイが、中性~アルカリ性にすれば薄紅色やピンク色のアジサイが育つのです。ちなみに、青いアジサイを中性~弱アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のアジサイに変化します。白い紫陽花は、もともと色素を持たない品種であるため、何色にも染まらないそうです。日本の街中でよく見かけるアジサイは青や紫が圧倒的に多いのは、火山大国であるため、酸性の土壌が圧倒的に多いからなのです。

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